HACCP(ハセップ)とは、1960年代に米国で宇宙食の安全性を確保するために開発された食品の衛生管理の方式です。
Hazzard(=ハザード:危害)
Analysis(=アナリシス:分析)
Critical(=クリティカル:重要)
Control(=コントロール:管理)
Point(=ポイント:点)
の頭文字からとったもので、「危害分析重要管理点」と訳されています。
食品の安全性を確保するには、その工程・流通・消費というすべての段階で衛生的に取り扱うことが必要です。
HACCPシステムによる衛生管理では、勘や経験に頼る部分が多かった従来の方法とは異なり、製造中に製品に危害を及ぼす要因を各工程ごとに予測・分析し、重要な工程を重点的に管理・記録することによって製品の安全確保を図ります。
HACCPに基づく管理体制は、最終製品が安全であることの証明となり、消費者に確実に安全な製品を提供することが可能となるため、現在多くの国々で採用されています。
当社においては、1997年6月のブラジル輸出計画をきっかけとして、HACCPシステム採用に向けた準備を開始しました。
同年、米国において一部の食品(水産物の加工・輸入など)の製造にHACCPに基づく衛生管理が義務付けられることとなり、当社としては今後の食品輸出規制なども視野に入れた上で対米輸出基準をクリアする方向でシステムを確立。
1998年2月5日、いか塩辛加工では日本で最初のHACCP認定工場として厚生労働省より認定証が交付されました。
また、北海道が独自に基準を設定する「北海道HACCP自主衛生管理認証制度」においても2013年9月26日に認証を受け、より安全・安心な商品をお客様の食卓へお届けするために全社を挙げて衛生管理に取り組んでいます。